マルセイユからみた日本の道路その2
さて、ヨーロッパでは色々な事情から交通政策の中に自転車が積極的に取り入れられています。
みんながクルマに乗り出したらたいへんなことになるという冷静な現状把握に基づいています。
一番大きいのはCO2の問題。次には交通渋滞でバスやタクシーの運行に支障が出るという問題。
ロンドンの混雑税導入は肥満人口の増加に歯止めをかける意図もあるそうです。
ロンドンでは自転車レーンの整備が猛スピードで進められていますが、それでも「乗る人の立場になって作られていない」という批判が激しい。
パリでは絶望的な駐車場不足をよそに自転車専用レーンが増えつつあります。「楽しいだろうなあ」と思わずにはいられない。あれなら自動車も歩行者も対向自転車も気にせずに時速30kmで走ることができる。あまりスポルティフでないマダムも結構なスピードで走っています。
自転車先進国といえばドイツ、オランダ。オランダでの違法駐車罰金はいくらだったか、かなり高額です。
自転車を危険に晒してはいけないということが徹底されている。(取り締まりは警察ではなく地方自治体が行います)
オランダの交通政策について詳しく書きます。
1991年に「自転車マスタープラン」という国家計画が発動しました。概要はつぎのとおり。
●2010年までに自転車の走行距離を3割増加させる
●都市部の5キロ以内の移動は自転車を車より速くさせる
●自転車通勤者を5割増やす
●全企業に対して、自転車交通に貢献するような計画を作成させる
●自転車の(車が関係する)交通事故を現在の5割まで削減する
●市街地の車の速度を2008年までに全て時速30km以下とする
●管理人および盗難防止システムのつした駐輪場を各地に配置する
すごいでしょう。これは現実的に施行されている国家政策です。
道路の優先権は第一に歩行者、次にほぼ同じ優先権で自転車、その次が公共交通機関で最後に自動車と位置づけられています。自転車が公共交通機関よりも優先されていることにご注目ください。
この政策はすでに15年前から運用されて成果をあげています。
路上駐車の取り締まりは東京の年間50万件に対してロンドン400万件。ニューヨーク1000万件。
いかに日本のドライバーが甘やかされているかがわかります。ソウルですら280万件。
人口規模から考えると唖然とする少なさです。
続きます。



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